水のコラム
雨に寄り添う記念日!「傘の日」に込められた想いと日本の雨文化【水道職人:公式】
6月11日は「傘の日」として知られています。
梅雨入りの時期と重なるこの日は、傘という日常的でありながら奥深いアイテムに改めて注目する機会でもあります。
今回は傘の日の由来や背景、日本における傘の歴史、そして現代の傘事情についてご紹介します。
実用性だけではなく、文化や歴史、ファッション性まで含めた傘の魅力を再発見するために、雨の季節を快適に過ごすヒントとともに、傘との新しい付き合い方を考えてみませんか。
傘の日とはいつ?誰が決めたのか
傘の日は毎年6月11日に制定されています。
傘の日は、「日本洋傘(ようがさ)振興協議会(JUPA)」が1989年に制定した記念日で、傘の使用が最も多くなる梅雨入りのタイミングに合わせて定められました。
6月11日前後は、気象庁が例年梅雨入りを発表する時期とされており、傘の存在価値が最も意識されやすい季節なのです。
傘の日の目的は、傘という生活必需品に対する意識を高めることにあります。
安全で快適な傘の使い方を見直すと同時に、傘の品質向上やファッション性、マナーへの関心を高めることが期待されています。
参考:「傘の日6/11」に傘のちょっといい話┃JUPA
日本と傘の歴史
日本に傘が伝わったのは飛鳥時代と言われており、当時の傘は「きぬがさ」と呼ばれる、絹を張った柄の長い傘でした。
もともとは中国から仏教とともに伝来したもので、当初は雨を防ぐ道具ではなく、権威の象徴や祭礼で、儀礼用の傘として使われていました。
平安時代には宮廷文化の中で装飾的な傘が使われるようになり、江戸時代になると紙と竹を用いた「和傘」が庶民の間でも広まります。
この時代の和傘は、雨傘・日傘・踊り用など目的ごとに使い分けられていました。
明治時代になると、洋傘が日本に導入され、洋装文化の普及とともに定着していきます。
やがて洋傘の国産化が進み、素材や構造の改良が重ねられることで、現代の傘に近い形になっていきました。
傘にまつわる文化と風習
日本では、傘には雨よけの道具を超えた文化的意味が込められています。
和傘には「晴雨兼用」「日差しを遮る」という実用面だけでなく、舞台芸術や茶道、伝統行事でも用いられる美術的な側面があります。
たとえば、歌舞伎や日本舞踊の舞台では、和傘が重要な小道具として登場し、動きや情景を象徴的に演出します。
また、和傘の骨組みや紙の色合いは、季節や場面に応じて選ばれることが多く、日本人の感性や美意識が色濃く反映されているのです。
さらに「蛇の目傘」や「番傘」など、用途に応じた名称も存在し、雨の日に限らず文化の中に生きる傘の姿が見えてきます。
なお、岡山県岡山市では、毎年夏のイベントとして、「岡山城 夏の烏城灯源郷(うじょうとうげんきょう)」を開催しています。
岡山城は外壁が黒塗りされていることにより、「烏城」の別名を持つお城です。
「烏城を包むやわらかな灯り」をテーマとした「岡山城 夏の烏城灯源郷」では、岡山城の天守閣やその周辺をライトアップし、色とりどりの和傘で提灯や灯篭を囲い、彩りを添えます。
2025年は8月1日(金)〜31日(日)まで開催されます。
参考:岡山城 夏の烏城灯源郷┃岡山観光WEB
現代の傘事情┃多様化するデザインと機能性
現代の傘は、素材や構造の進化によって実に多彩な形態を持つようになりました。
軽量で丈夫なグラスファイバー製の骨組みや、折りたたみ傘の自動開閉機能、耐風性の高い構造など、技術の進歩が快適な雨の日を支えています。
また、デザイン性にも注目が集まり、ファッションアイテムとして傘を選ぶ方も増えているのです。
ビジネス向けのシンプルなデザインから、カラフルで個性的な柄まで、傘はその方らしさを表すアイテムとしても存在感を放ちます。
最近では、傘シェアリングサービスの普及も進んでおり、駅やコンビニで傘を一時的に借りられる便利な取り組みも始まっています。
これにより、急な雨でも使い捨てのビニール傘を購入せずに済み、環境負荷を軽減する選択肢にもつながっているでしょう。
さらに、傘のコラボレーションも多数登場しており、推し活アイテムとしても、傘は注目を集めています。
傘とエコロジー!見直される使い方
傘の日が提起するもう一つの大切なテーマは、傘と環境の関係です。
日本では年間約8000万本以上のビニール傘が消費され、その多くが短期間で廃棄されていると言われています。
そして、傘を1本廃棄処分するためには、692グラムの二酸化炭素が排出されるのです。
ビニール傘が消費される背景には、急な雨に対応するための安価な使い捨て文化が根付いてしまったことが挙げられます。
しかし、環境意識の高まりとともに、傘の使い方を見直そうという動きも出てきました。
- 丈夫で長く使える傘を選ぶ
- 壊れた傘は修理して再利用する
- シェア傘やリユース傘を活用する など
こうした取り組みは、日常の中で無理なく環境配慮を実践できる手段です。
傘は持ち歩きにくいことや忘れやすいなどの課題もありますが、それを補う便利グッズやサービスも増えており、今後ますます進化が期待されます。
「傘の日」にできること
傘の日は、私たちの暮らしと自然との関わりを見直す機会や、傘というアイテムの立ち位置について考えるきっかけになります。
- お気に入りの傘を見つけて、大切に使う習慣を持つ
- 傘の持ち方や畳み方、置き方などのマナーを見直す
- 使い捨てを減らすための意識を、ご家族や職場で共有する
- 地域のリサイクル回収やシェア傘の取り組みに参加する
とくにお子様に対しては、「物を大切にする」「道具には役割がある」という教育の場として活用することもできます。
傘は持ち方次第では凶器にもなるアイテムです。
周りに危害を加えないように、ご自分がけがをしないように、傘の持ち方について話し合う場を設けてみてはいかがでしょうか。
雨を楽しむ心を育てる
傘はただの道具ではなく、私たちの暮らしや心に寄り添う存在です。
その傘にまつわる歴史や文化、そして環境への配慮までを含めて考えることが、傘の日の本質的な意義と言えるでしょう。
雨が降る日でも心晴れやかに過ごせるように、お気に入りの傘とともに歩む時間を大切にしてみてください。
6月11日の傘の日が、雨との付き合い方をやさしく変えてくれるかもしれません。
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