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水のコラム

トイレのレバーが戻らない原因は?直す方法とは?

2022年10月04日 トイレ

トイレのレバーが硬くて動かない、レバーが戻らなくなってしまった、というトラブルで困っていませんか。レバーが動かないと、水が流れたままになってしまうなどの更なるトラブルを生みかねません。

自分で内部を見ることができたり専門的な知識を持っていればいいですが、多くの人がトラブルに対応できずに困ってしまうでしょう。

そのようなトラブルにあってしまった人のために、今回はトイレのレバーが戻らない原因や対処方法をご紹介していきます。

レバーを回して水が出る仕組み

トイレのレバーが戻らない原因や対処方法をご紹介する前に、そもそもレバーを回すとなぜ水が出るのかその仕組みについてお話しします。

1.トイレのレバーを回すことで、レバーに繋がっている鎖がひっぱられフロートバルブが持ちあがります。フロートバルブというのは、トイレのタンク内で栓のような役割をしているゴム状のものです。

2.フロートバルブが持ちあげられて、タンクに入っている水が便器の中に流れるようになります。

3.タンクに入っている水が減っていくことで、ボールタップというタンク内の水量を自動調節する道具に繋がっている玉が下がっていきます。

4.ボールタップに繋がっている玉が下がることで、ボールタップの止水弁が開き、タンク内にどんどん水を入れていきます。

5.タンク上部にある手洗い管から出た水は、タンクに繋がる排水管を通ってタンク内に戻っていきます。タンク内の水が十分な量になると、ボールタップに繋がっている玉があがってきます。

6.ボールタップに繋がっている玉がある程度あがってくると、ボールタップの止水弁が閉まりタンク内への給水は終わります。

7.フロートバルブは持ちあがっていましたが、タンクへ水が増えていくことで段々ともとの位置に戻ります。フロートバルブが戻ると、つながっているレバーも徐々に下がりもとの位置に戻っていきます。

レバーを回してから水が出るまでの仕組みに関して、ご理解頂けたでしょうか。レバーが起動点となり、水を出しては給水する繰り返しになっているのですね。

トイレのレバーが戻らなくなる原因は?

前述したように、タンク内には複数の装置があり、さまざまな操作が組み合わさることで便器に水が流れてきます。

では、トイレのレバーが戻らなくなる原因はどのようなものが考えられるのでしょうか。

レバーが錆びてしまっている
レバーの接続部分が錆びていて動きづらくなっている場合があります。その場合は、耐水ペーパーを使用してサビ部分を拭き取ると効果的でしょう。

耐水ペーパーというのは、水をつけて使う紙ヤスリのようなものです。通常の紙ヤスリと違って水をつけているので、無駄に傷つけずに研磨することができます。

サビが落ちてきたら、洗剤などを利用して洗い流し、汚れを拭き取ってみましょう。

レバーが破損している
レバーの一部が破損していることで、戻らなくなったり回りづらくなる場合があります。レバーの破損は直すことができないので、レバー本体を交換することをおすすめします。

ナットの締め付けが合っていない
レバーをトイレ本体に固定しているナットの締め付けがあっていないと、レバーが戻らなくなったりゆるくなったりします。

ナットというのは、ボルトなどを使うときに組み合わせて使うもので、ゆるくても締め付け過ぎても不具合が生じます。適切な硬さになっているか確認し、ナットが原因であれば締め付けを調節すると良いでしょう。

鎖が絡まっている
レバーとフロートバルブを繋ぐ鎖が長すぎるせいで、タンク内で絡まってしまっている場合もあります。

基本的にはちょうどいい長さに設定されているはずですが、鎖が長くて絡まってしまうと繋がっているフロートバルブが浮き上がってきてしまいます。

この場合正常に機能しない可能性が高いので、鎖を交換することをおすすめします。

鎖が短くて足りていない
前述した例と逆のパターンで、レバーに繋がっている鎖が短過ぎてレバーが動きづらい場合もあります。

鎖が短いと、フロートバルブが栓としての役割を果たせず、水が便器内に漏れてしまう可能性があります。そうなると、必要以上に電気代がかかってしまう可能性があるので気をつけましょう。

鎖の長さを調節できそうであれば、鎖の球が4つほどたるむくらいを目安として長さを変えるとちょうどいい長さになります。

鎖がサビついている
鎖は常に水に浸かっているため、長い間使い続けると錆びてきてしまいます。そのままサビを放っておくと、鎖がちぎれて水が流れなくなったりレバーを回すと水が止まらなくなったりする可能性があります。

レバーが戻らず上記のようなトラブルが発生した場合は、鎖の経年劣化を疑ってみてください。

フロートバルブが劣化している
タンク内で栓の役割をするフロートバルブもまた、長い間使い続けると劣化してきます。たとえば、一部破損してしまったり、変形してしまうという現象です。

フロートバルブはレバーと直接繋がる部品であるため、フロートバルブに異常があるとレバーへの異常繋がりやすくなります。また、排水弁の役割が果たせず水が止まらなくなってしまう可能性があります。

タンク内を除いてフロートバルブが劣化しているようであれば、早めに交換するようにしましょう。

フロートバルブがはまっていない
フロートバルブがしっかりと底にはまっていない場合でも、レバーが戻らなくなることがあります。

排水弁からずれてしまっている場合は、はまるように位置を変えてみましょう。

トイレのレバーが戻らない時に直す方法は?

レバーが戻らなくなると、水を正常に流すことが出来ずトイレを使用できなくなります。このようなトラブルが発生した場合、対処するには原因となる部品を交換する必要があります。自分で交換して直す場合と業者に依頼して直してもらう場合があるので、それぞれ手順を紹介しましょう。

自分で交換して直す場合
作業を始める前に、水が溢れ出ないよう止水栓をしっかり閉めておきましょう。

まずは、前述したトラブルの原因となる部分を確認します。そしてタンク内の水を全て抜き、作業しやすいように整えましょう。

今回はレバーに異常がある時のパターンをご紹介します。

水を抜いたら、レバーに繋がる鎖をはずします。そして、タンクとレバーを固定しているナットを緩めればレバーを簡単に取り外すことができます。あとは、新しいレバーを逆の手順で設置すれば良いので難しいことではありません。レバーがしっかり設置できたら、実際に水を流して正常に機能していることを確認し完了です。

レバーの種類によって設置の仕方が違うものもあるので、どうしてもわからない場合はメーカーや業者へ問い合わせましょう。

業者に依頼して直してもらう場合
業者に依頼をする場合は、あらかじめ自分で必要部品を用意するかしないかで料金が変わってきます。

調整や軽めの修理なら数千円で済みますが、部品を依頼し交換してもらう場合はもう少し料金がかかります。さまざまな業者がいるので、まずは見積りを出してもらい複数社を比較するようにしましょう。

自分で交換するより料金はかかりますが、業者に依頼すればスムーズに作業が進みます。自分で交換するのは不安だと感じた場合は、プロの手を借りてみてはいかがでしょうか。

まとめ

トイレのレバーが戻らなくなった時の対処法について、ご理解頂けたでしょうか。

トイレのレバーが戻らなくなると、水が流れない、水が止まらない、といったトラブルが発生し困ってしまいますよね。しかし、トイレの仕組みは意外と簡単にできているので、焦らず確認すれば自分で直すことも可能です。まずは今回紹介したトラブルの原因を参考にして、どこに原因があるのか確認してみましょう。

自分で見てもどうにもならない場合は、決して無理をせずに業者に依頼してください。調査見積りが無料の業者も多いので、電話をしてみて状況を確認してもらうのもいいかもしれませんね。

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