水のコラム
ウォシュレットの異音の判別方法とは?異音を止める方法もあわせてご紹介
ウォシュレットから異音が聞こえてきても、それだけで故障と決めつけるのはまだ早いかもしれません。
ウォシュレットは正常に作動していても、音がすることがあるのです。
そこで、今回は、ウォシュレットの異音の原因や止める方法をご紹介します。
ウォシュレットの異音でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
ウォシュレットの異音の原因は?
ウォシュレットは、以下の2点が原因で異音を発する可能性があります。
- ●脱臭フィルターの汚れ
- ●ノズルの故障
脱臭フィルターの汚れ
ウォシュレットの異音の原因の1つは、脱臭フィルターの汚れです。
多くのウォシュレットには、自分が用を足している最中の臭いや次に利用する方に不快な臭いを残さないために脱臭機能が付いています。
脱臭機能はファンで空気を吸い、フィルターが臭いを除去して、排気口から出る仕組みですが、フィルターにホコリが溜まっていると、異音がすることがあります。
ノズルの故障
ウォシュレットの異音は、ノズルの故障が原因である可能性があります。
ノズルが故障した場合、こすれる音やいつもとは違うモーター音を発することがあるのです。
聞き慣れない音が聞こえた場合は、すぐに故障と判断せず、一緒に住んでいる方にも聞いてもらいましょう。
また、まだ新しいにも関わらず、ノズルの故障が見られる際は初期不良の可能性があるため、メーカーや販売店に相談してください。
ウォシュレットの異音を止める方法
原因別にウォシュレットの異音を止める方法をご紹介します。
ウォシュレットから異音が発生している原因によって止める方法は異なるため、状況に合った方法を試しましょう。
脱臭フィルターの汚れが原因の場合
脱臭フィルターの汚れでウォシュレットが異音を発している場合は、脱臭フィルターを掃除することで異音を止めることが可能です。
脱臭フィルターは、以下の方法で掃除しましょう。
- 1.ウォシュレットの電源を切る
- 2.便器から取り外す
- 3.脱臭フィルターを外す
- 4.ほこりや汚れを取り除く
- 5.脱臭フィルターを取り付ける
脱臭フィルターの設置箇所は商品によって異なるため、分からない場合は商品取扱説明書を確認してください。
ノズルの故障が原因の場合
ウォシュレットが異音を発している場合は、ノズルの修理や交換で異音を止められます。
ノズルは簡単に交換できるものもありますが、パーツが故障している場合は修理業者に修理を依頼しましょう。
ノズルは商品によって交換方法が異なりますが、以下が一般的なノズルの交換方法です。
- ●自動洗浄機能とノズル洗浄機能を切る
- ●ノズルを反時計回りに回して取り外す
- ●新しいノズルを取り付ける
ただし、自分で交換できないと判断した場合は、速やかに修理業者に依頼し、交換してもらいましょう。
また、ウォシュレットを買ってからあまり日にちが経っていない場合は、初期不良の可能性も考えられます。
初期不良の可能性がある場合は、メーカーや購入した店舗に相談しましょう。
ウォシュレットの寿命は何年くらい?
ウォシュレットには寿命があります。
ここでは、平均寿命やウォシュレットの交換のタイミングをご紹介します。
ウォシュレットの平均寿命
ウォシュレットの平均寿命は、設置してから約10年と言われています。
ただし、使い方や使用頻度によって寿命は変化します。
10年経っても何も不具合が起きていなければ、無理に替える必要はありません。
一方で、10年経たずに不具合が起こる可能性もあります。
10年というのは、あくまで目安であることを認識しておきましょう。
ウォシュレットの交換タイミング
ウォシュレットは、安価なものであれば2万円以下で販売されています。
そのため、故障の原因によっては修理する方が高くつくケースが多いのです。
また、メーカーによっては5年以上経過している商品の部品を生産しないことも多く、一度故障してしまうと、交換するしか方法がないケースもあります。
上記を踏まえ、ウォシュレットに以下の3つの症状が表れたら交換しましょう。
- ●ボタンを押しても作動しない
- ●水漏れしている
- ●ノズルが動かない
ボタンを押しても作動しない
ウォシュレットのボタンを押しても作動しない場合は、故障している可能性が高く、交換のタイミングと言えます。
ただし、作動しない原因としては以下のようなことも考えられるため、まずは故障しているかどうかを確認しましょう。
- ●コンセントプラグが抜けている
- ●ブレーカーが落ちている
- ●本体が外れている
コンセントプラグを抜いた気がなくとも、掃除の際に誤って抜けている可能性もあります。
コンセントランプがささっている上で「切表示」が点灯していれば、リセットボタンを押すことでウォシュレットが作動するかもしれません。
ブレーカーが落ちている場合は、ブレーカーを上げることでウォシュレットは作動します。
本体が外れているかどうかを確認する場合は、一旦本体を外し、再度カチッと音がするまではめ込んでください。
はめ込みを完了させ、作動するか確認しましょう。
上記の方法を試しても作動しない場合は、故障と考えられるため、ウォシュレットの交換が必要です。
水漏れしている
ウォシュレットが水漏れしている場合は、故障している可能性が高く、ウォシュレットの交換が必要です。
まずは金具類が緩んでいないかを確認しましょう。
金具類の緩みの場合は、締めることで水漏れが改善します。
水漏れの原因が金具類の緩みではない場合は、ノズルの故障やパッキンの劣化などが考えられるため、ウォシュレットを交換しましょう。
ノズルが動かない
ウォシュレットのノズルが動かない場合は、故障している可能性が高く、交換のタイミングです。
ノズルが動かないのは、蓄積された汚れまたは故障が原因です。
手でノズルを引き出し、ノズルを掃除し、作動するかを確認する必要があります。
まずはノズルを掃除して、故障かどうかを確かめましょう。
ノズルを掃除しても作動しない場合は、故障している可能性が高いため、ウォシュレットの交換が必要です。
ウォシュレットの修理にかかる費用
ウォシュレットの交換と聞くと、かなり高額になるのではないかと不安を感じる方も多いかもしれません。
ウォシュレットの交換にかかる費用をあらかじめ確認し、トラブルが起きないようにしましょう。
修理費用の相場
ウォシュレットの修理にかかる費用相場は15,000円ほどで、それにくわえ部品代や業者によっては出張代、早朝・深夜代などが必要となりますが、場合によって修理にかかる費用は大きく異なります。
部品の交換で済むのか、本体を交換しなければならないのかなど、状況によって変わるからです。
また、故障の確認や点検は無料で行っている業者もあるので、よく確認してから依頼するようにしましょう。
業者に依頼すべき不具合
トイレタンクの中の給水設備やウォシュレットの中のパーツが故障している場合は、ご自身で修理しようとせず、業者に依頼しましょう。
業者に依頼すべき理由としては、トイレタンク内には部品がたくさんあり、複雑であること、どの部品が配管と共振しているのか分かりづらいことなどが挙げられます。
このような専門的な作業は素人ではできないため、業者に依頼して修理してもらいましょう。
賃貸の場合ウォシュレットの修理費用は誰が負担する?
以下の全てに当てはまる場合、ウォシュレットの修理費用は大家や管理会社が負担します。
- ●ウォシュレットが初期設備
- ●故意や過失による故障ではない
- ●修理や交換についての取り決めがない
ウォシュレットが初期設備
ウォシュレットが初期設備である場合、大家や管理会社が修理や交換の費用を負担します。
初期設備ではなく、前の入居者がウォシュレットを取り付けてそのまま置いていったのであればサービス品となり、修理や交換する場合はご自身が費用を負担しなければなりません。
また、入居後にご自身が取り付けた場合も、修理や交換に対する費用はご自身で負担する必要があります。
ご自身で取り付けた場合、メーカー保証期間内であれば、購入した店舗で交換してもらうことが可能です。
保証期間内であるかどうかを確認してから、修理や交換を依頼しましょう。
故意や過失による故障ではない
故意や過失による故障ではない場合、元々備え付けられているウォシュレットであれば、大家や管理会社が修理や交換の費用を負担します。
たとえば、長年使用したことによる経年劣化は故意や過失による故障ではないため、入居者が費用を負担する必要はありません。
基本的な使い方が守られていれば、入居者で修理や交換の費用を負担するケースはほとんどないといえます。
修理や交換についての取り決めがない
賃貸の物件を借りる場合、賃貸借契約書を取り交わします。
賃貸借契約書にウォシュレットの修理や交換についての取り決めが記載されている場合は、それに従わなければなりません。
たとえば、賃貸借契約書に「ウォシュレットの修理や交換は入居者が負担すること」と記載されていれば、大家や管理会社ではなく、ご自身で費用を負担する必要があります。
ただし、このような取り決めがあったとしても、裁判をした場合、高額な費用がかかる修理であれば、取り決めが無効になることもあります。
そのため、もし裁判を行った場合は、どちらに支払いの義務が発生するかは状況次第です。
賃貸物件の場合に確認すること
賃貸物件のウォシュレットが初期設備である場合、大家または管理会社が修理や交換の費用を負担しますが、例外も存在します。
たとえば、大家または管理会社に相談がなく、独断で修理を行なった場合です。
独断で修理を行なった場合は、本来であれば大家または管理会社が修理や交換の費用を負担するものであっても、対象外になる恐れがあります。
そうならないために、以下の流れを守りましょう。
- 1.故障かどうかを確認する
- 2.写真を撮る
- 3.大家または管理会社に連絡する
まずは本当に故障かどうかを確認してください。
故障であると判断した場合は、大家または管理会社に故障の状況やウォシュレットの品番を教えるために写真を撮ります。
つづいて、大家または管理会社に連絡してください。
連絡する際は、以下の4点も忘れずに報告しましょう。
- ●いつから不具合があるのか
- ●どのように不具合が発生したのか
- ●故障の原因
- ●修理または交換を依頼したい旨
故障の原因が明らかになっていない場合は、報告の必要はありません。
また、メールで連絡する場合は、故障の状況などを撮った写真を添付するのも忘れないようにしましょう。
まとめ
ウォシュレットから異音がする場合、故障ではない可能性もあります。
まずは本当に故障による異音なのかどうかを確認するようにしましょう。
ウォシュレットは使用状況や使用頻度によって変化しますが、平均寿命は10年ほどとされています。
修理するための部品がなかったり、新品を購入するよりも修理費用が高くなったりするケースもあり、交換がおすすめの場合もあります。
状況によって修理をするのか、交換するのかを決めましょう。
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