水のコラム
水洗トイレで水漏れが起こる原因とは?すぐに業者に依頼できない時の対処法について
トイレは毎日使用する場所だからこそ、使用できないと大変困ります。
少しでも違和感を覚えたら原因を調べ、予防することが大切です。
そこで今回は、水洗トイレの水漏れが起こる原因と応急処置方法をご紹介します。
業者へ依頼する目安はどこであるか、自分で修理ができる範囲、すぐに業者が対応できない際の応急処置についても解説いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
水洗トイレで水漏れが起こる原因
水洗トイレで水が漏れてしまう原因は、主に以下の5つが原因であるとされています。
- ●止水栓・給水管などのパイプの異常
- ●トイレタンク内部品の異常
- ●便器の劣化や破損
- ●ウォシュレットの異常
- ●排水管の異常
止水栓・給水管などのパイプの異常
止水栓や給水管といったトイレで使用されているパイプに、さまざまな異常が出てしまっていることが原因で水漏れを起こしている可能性があります。
パイプ自体が年月とともに劣化・破損しているといった問題がある他、接続部分にあるナットやネジの緩み、配管同士の間に挟まったパッキンが劣化していることで水が漏れてしまうのです。
パイプ自体に問題が起きてしまった場合は業者へ連絡して修理してもらう必要がありますが、ナットやネジ、パッキンの異常は普段の掃除の際に確認しておくことで予防することができます。
トイレタンク内部品の異常
トイレタンク内にある部品が劣化や破損していたり、異物などが入り込んでしまっていたりするために水が漏れてしまうことがあります。
タンクの中の水位を測っている浮き球がへこんでしまっていたり、便器に水を送るフロートゴムがずれていたりすることでタンクや便器から水が溢れてしまうのです。
便器の劣化や破損
住宅が古く、トイレが10年以上使用されていたり、地震や浸水などの災害に見舞われたりすることによって、便器自体が壊れてしまっていることがあります。
便器は陶器製のものが多く、耐久年数はあるものの衝撃などには弱いといった弱点があります。
便器の上に乗って作業を行ったり、固いインテリアなどをぶつけてしまったりすると破損してしまう可能性が高いため、トイレでの作業には脚立を利用し、インテリアは便器にぶつかった時のことなどを考えた上で素材をよく検討するのがおすすめです。
ウォシュレットの異常
ウォシュレットも年月とともに古くなってくると、内部部品が不調になったり、電力がうまく伝わらずに稼働できなかったりといった問題が発生してしまい、水漏れが起きます。
ウォシュレットの内部部品のなかには、取扱説明書に自力で交換できるものが記載されているものもあります。
しかし、取扱説明書に記載されていない部品に異常があったり、原因が不明だったりする場合は専門知識が必要になるため、業者に連絡するのがおすすめです。
排水管の異常
排水管でトイレットペーパーや汚れによるつまりが起きてしまったり、新築や改築をした際に排水管の経路が複雑になってしまったりすることで、水が漏れている可能性があります。
排水管のつまりは軽度であればラバーカップや薬剤などで解消することが可能です。
しかし、なかには配管内で蓄積された汚れが頑固なつまりになってしまっている場合もあり、専門業者が持つ特殊な機械が必要になることがあります。
また業者の設置ミスで排水管の経路に問題が起きてしまったり、ゲリラ豪雨などによる下水管のキャパオーバーで遡ってきてしまったりすることにより、トイレが水漏れしてしまうようです。
水洗トイレの水漏れは自分で修理できる?
では、どのような状態であれば自力で修理できるのでしょうか。
ここでは、自力で水洗トイレの水漏れを修理できるケースと業者に依頼したほうが良いケースについて解説します。
自分で修理できる場合
水洗トイレの水漏れが起きた際、自分で修理できるのは主に以下のような原因である場合です。
- ●パッキンの不具合
- ●ナットやネジのゆるみ
- ●タンク内部部品の不具合
パッキンの不具合
パッキンは配管の接続部分などに取り付けるゴムのことです。
パッキンを挟むことにより、配管同士の隙間を埋めることができるため、接続部分などから水漏れが起きることを防ぐことができます。
パッキンの寿命はおよそ10年程度ですが、トイレの使用頻度などにより劣化が早まり、早々に交換が必要になる場合もあります。
ナットやネジのゆるみ
地震などの災害や日常生活を送る上で起こる些細な振動や衝撃が少しずつ蓄積していった結果、配管のナットやネジが緩んでしまって水が漏れていることがあります。
ナットやネジが緩んでしまっている場合は、六角レンチやドライバーなどを使用して再び締め直すことで水が漏れてくるのを止めることができます。
掃除を行った際に触れて、ナットやネジが緩んでいないかを気にかけておくと予防となるため、おすすめです。
タンク内部部品の不具合
トイレタンクの中にはさまざまな部品があり、それらに異常が起こるとタンク内の水の調整ができなくなったり、水が出なくなったりしてしまいます。
タンクの中の部品はホームセンターやネットで売られていることも多く、DIYなどに慣れていない初心者の方でも比較的簡単に交換することができます。
ただし、10年以上使用されているトイレの場合、使用されている部品の生産・販売が終了していることもあるため、部品の取り寄せに時間がかかることもあるということには注意しましょう。
業者へ依頼した方が良い場合
一方で、業者へ依頼したほうが良いケースは、以下の原因で水が漏れている場合です。
- ●便器の破損
- ●ウォシュレットの劣化
- ●排水管やパイプなどの不具合
便器の破損
便器自体に劣化や破損が見られ、水が漏れていることが確認された場合、業者へ依頼して新しい便器と交換するのがおすすめです。
自力で交換することができないというわけではありませんが、便器は多くが陶器で作られており、大変重量があります。
重いものを持ち慣れていない方が便器を運んだりすると、事故を起こしてしまうおそれもあります。
また、便器を設置し直した際、少しでも便器と下水管がズレていると新たな水漏れを起こしてしまうかもしれません。
便器を交換しなければならない場合は、速やかに業者へ依頼するようにしましょう。
ウォシュレットの劣化
ウォシュレットは、取扱説明書などに記載されている部品以外は、専門的な知識を必要する場合があり、修理や交換を一般の方が行うことは大変難しい部品です。
ウォシュレットは電力で稼働するため、電気配線などの専門的知識が必要なうえ、初心者が下手に手を出すと漏電などの事故を引き起こしてしまうおそれがあります。
ウォシュレットに不調が見られる場合は、無理せず専門業者へ連絡してください。
排水管やパイプなどの不具合
排水管や給水管などに亀裂が入っていたり、曲がってしまっていたりすることにより水が漏れてしまうと、自力で修理や交換を行うことが大変困難です。
多くの家庭では配管が床下や天井、壁の中などに入れられているため、一般の方はどこの配管に問題があるかを特定することや狭い床下などで作業をすることが難しいでしょう。
どこに問題があるかが不明であるという場合は、専門家に素早く原因を特定してもらい、修理してもらうようにしましょう。
水洗トイレの水漏れにおける応急処置
深夜帯や繁忙期、災害時などといった、水漏れが起こってしまったけれど、すぐに業者が来れないなどといった場合にできることをご紹介します。
あくまでも業者が来るまでの応急処置であるため、応急処置をしたからといって決して放置せずにしっかりとその後を対応するようにしてください。
タンク内の部品別応急処置方法
まずは、タンク内の部品が原因で水漏れを起こしている際の応急処置について、解説します。
浮き球
浮き球に異常が見られる場合は、浮き玉と繋がっている棒を少しだけ折ったり、軽い容器や小物などをくっつけたりすることで浮力の調整を行います。
タンクやオーバーフロー管に適切な位置が書かれているため、そこへ合わせるようにしましょう。
適切な位置に浮き球がくると、給水や便器への排水を行えます。
オーバーフロー管
オーバーフロー管は、給水に問題が起きてタンクに溜まる水の量が大幅に増えてしまった際に、便器へ水を流すことでタンク内の水を減らすという役割を担っています。
オーバーフロー管が折れていたり亀裂が入っていたりして異常が見られる場合は、止水栓を閉めて水を止め、バケツなどを使用して外部から水を流すようにしましょう。
ボールタップ
浮き球に問題が見られない場合、繋がっているボールタップに問題があるかもしれません。
ボールタップのネジが緩み、浮き球が適切な位置にないことで水量が多くなってしまっている可能性があります。
浮き球に目立った欠損などが見られない際は、ネジを締めて、適切な位置になるように調整しましょう。
フロートバルブ
フロートバルブは水を便器へ流すフタのような役割を持ちますが、これがずれていたり、チェーンが絡まって持ち上がっていたりする場合、水が便器にずっと流れ続けてしまうことがあります。
便器の中の水が常にさざめいていたり、音が聞こえたりする場合は、タンク内のチェーンや異物が挟まっていないかを確認し、適正な位置にフロートバルブがくるように調整しましょう。
レバーハンドルから水漏れした場合の応急処置
意外な水漏れを起こす場所として、レバーハンドルが挙げられます。
レバーハンドルがから回ったり元に戻らなかったりする場合は、レバーハンドルとチェーンで繋がっているフロートバルブに問題が発生しているかもしれません。
レバーハンドルが使用できない場合は、オーバーフロー管と同様に、バケツなどで水を少しずつ流してトイレを使用するようにしましょう。
汚水が飛び散らないよう新聞紙や雑巾などを用意しておくと、床や壁を痛めるのを防げるうえ修理の後に行う片付けが少なくなるため、おすすめです。
万が一に備えて、修理道具を用意しておくのがおすすめ
これらの他にもさまざまなことが原因で水が漏れてしまうことがあります。
業者がすぐ来れない状況も想定し、万が一に備えて道具を揃えておくことが大切です。
特に配管などにぐるぐる巻いて水漏れを防止できる水漏れ防止用のテープや、排水管のつまりに有効なラバーカップなどを用意しておくと良いでしょう。
トイレだけでなく、洗面所やシンクなど他の水回りで起こることも考慮し、汎用性の高いものを購入しておくと便利です。
まとめ
ここまで水洗トイレの水漏れの原因やレバーハンドルの水漏れについてご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
水漏れはさまざまな原因によって引き起こされるため、原因をしっかりと確認し、自身で修理できる範囲を見極める必要があります。
原因がわからない場合、自力での修理が難しいと判断した場合は、業者に依頼することが大切です。
岡山県で水洗トイレの水漏れがある場合は、「おかやま水道職人」へご依頼ください。
水道局が指定した安全な業者のため、見積もりにない不要な部品を無理に購入させたり、出張費の割増などを行ったりすることはありません。
ぜひお気軽にご相談ください。
岡山のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おかやま水道職人(岡山水道職人)」
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