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水のコラム

夏の水道管のトラブルにも注意!破損や結露などトラブルの原因は様々【矢野】

2024年06月21日 その他


こんにちは、水道職人の矢野です。
 
水道管のトラブルというと冬を想像するかもしれませんが、気温が高い夏にも、水道管のトラブルは増えます。

夏場に多い水道管のトラブルは水道管の破損や排水管のトラブル、貯水タンクの劣化などで、予防を講じることで、夏場の水道管トラブルは防ぐことができるでしょう。

本記事では、夏場に起きる水道管のトラブルについてご紹介していきますので、水道管のトラブルが疑われるときには、参考にしてみてください。

水道管の破損と対策

夏の水道管トラブルで多いのが、水道管の破損です。

水道管の破損

冬の水道管の破損は、水道管の中にある水が凍結することで起こりますが、夏の水道管の破損は、紫外線や日差しにより、塩ビパイプ(塩ビ管)が損傷することにより起こります。

塩ビパイプの正式名称は「硬質ポリ塩化ビニル管」と言い、塩化ビニルから造られる合成樹脂です。
塩化ビニルは熱に弱いという特性を持っているため、塩ビパイプで造られている水道管は紫外線や日差しで劣化してしまいます。

塩ビパイプは金属よりも軽く加工も施しやすいため、近年水道管や下水管に用いられていることが多いですが、築年数が古く水道管の修理などを行っていない場合、銅の水道管を利用されていることがあります。
銅の水道管は、紫外線や日差しが原因で破損することはないでしょう。

水道管破損の対策

水道管を保温材でしっかりと巻くなど、塩ビパイプの劣化を予防することで、水道管の破損を防ぐことができます。

水道管の保温材には水道管の凍結を防止する働きがあるため、冬場に使用するイメージが強いかもしれませんが、保温材は夏の紫外線や日差しにも有効です。
保温材が破れたりして水道管がむき出しになっているところは、保温材を巻くようにしましょう。

保温材にはテープ以外にもチューブ型のものや、ステンレスでできたものがあり、ホームセンターなどで購入することが可能です。
また、保温材がすぐに手に入らない場合には、毛布や布でも代用することができます。

水道管の結露と対策

気温が高くて湿気が多い時期には、水道管に結露が発生することがあります。

水道管の結露

夏の結露が発生する原因には、気温と湿気以外に、冷房が考えられます。

壁には湿気が含まれており、夏の気温で外壁が温められ、湿気により蓄えられた水分を排出します。
内壁は冷房で冷やされているため、この冷気が内壁を伝って壁の中の温度を下げるでしょう。

壁の中で温められた水分と冷気が重なることで、壁の中に結露が発生します。
夏の結露は「夏型結露」や「内部結露」と呼ばれ、カビの発生原因になってしまうのです。

水道管の結露の対策

水道管に発生している結露を見つけた場合は、結露をタオルなどで拭き取りましょう。
拭き取っても拭き取っても結露が発生することは、結露ではなく水漏れが起きている可能性があるため、指定給水装置工事事業者に指定されている水道修理業者に相談をしてください。

水道管が壁の中にある場合は結露が拭き取れないため、気が付かない間にカビが発生しているケースがあります。
外壁や内壁の表面にカビが発生しているときは、壁の内側で発生しているカビが原因の可能性があるため、業者に点検依頼をした方が良いでしょう。

結露は、自宅内と屋外の気温差が生まれないことで発生を抑えられます。
夏は自宅内を冷やすことに注視しがちですが、冷房ではなく除湿モードを使用したり、換気扇やサーキュレーター(扇風機)を使用することで、冷気が自宅内に留まることを防ぐことや、循環させること、湿気を外に放出することができるでしょう。

ただし、自宅内の温度を上げることで熱中症を起こしてしまう恐れがあるため、体調には十分に注意を払ってください。

水道管の台風被害と対策

夏は台風が多いため、台風で水道管が被害を受けてしまうこともあるでしょう。

水道管の台風被害

外壁に施工している水道管が台風で損傷してしまうことや、劣化が促されてしまうことで、水道管が破損するケースがあります。

水道管が破損すると水漏れが起きたり、破損箇所から泥などが入り込んで水に不純物が混ざることがあるでしょう。
また台風だけではなく、地震でも同じことが起こります。

台風などの後から水漏れが起こることや、水が出なくなること、水道水に不純物が混ざるなど、今までにはなかった現象が起き始めたときは、水道管が破損していないかを確認してください。

水道管の台風被害の対策

壁の外にある水道管は、保温材を水道管全体に巻くことで、受ける被害を減らすことができます。

しかし、台風は予期せぬ動きをするものです。
強風で飛んできたものが水道管にぶつかることや、強風で保温材を壊してしまうこと、予報よりも強い雨風にさらされ水道管が劣化するなど、対策を施していても水道管が破損してしまうことがあります。

台風で破損した水道管はそのまま放っておくと被害が悪化し、水漏れなどが広範囲に広がることもあるでしょう。
また、水道管が破損をしていると水が流れず水が使用できなくなることもあります。

水道管の交換は、自治体に指定された指定給水装置工事事業者しか行うことができません。
岡山県で水道管が破損してしまったときは、岡山県各自治体の指定している、指定給水装置工事事業者に依頼をしましょう。

排水管の臭い対策

夏休みやお盆休みなど、長期のお休みで自宅を離れていると、キッチンの封水がなくなり、排水管から悪臭が上がってくることがあるでしょう。
封水がなくなることを封水切れと言います。

排水管からの悪臭の原因も水道管の破損を疑うかもしれませんが、封水切れが理由であることが多いです。

排水管の臭い

キッチンの排水口の下には排水トラップが造られており、排水トラップは排水管から上がってくる悪臭を防止する働きや、排水管から害虫が上がってくることを防ぐ役割を持っているのです。

排水トラップには封水という水溜まりがあり、この封水はキッチンで水道を使うたびに、今ある封水が排水口に流れ、新しい水が封水として溜まります。
このように常に新しい水に入れ替わっている封水が、水道を長期間使用しないことにより蒸発していき乾いてしまうと、排水トラップが本来の役割を果たせなくなり、排水管から悪臭が上がってくるのです。

大雨の日や雨量の多い日も、排水管から悪臭が上がってくることがあります。
雨量が多い日は下水管に流れる水の量が多くなるため、排水管内の圧力の均衡が崩れてしまい、封水が排水管の中に引き込まれてしまうことがあるのです。
この現象が起こると、封水切れを起こした状態となるため、排水管から悪臭が上がってきてしまうでしょう。

排水管の臭い対策

封水は1日で約1mm減少すると言われています。
そのため、封水を切らさないようにするには、1週間に1度程度、排水口に水を流す必要があります。

長期間自宅を開けるときは、コップなどで封水に水を足し、封水の嵩を増やすことで、封水切れを予防することができるでしょう。

貯水タンクの劣化と対策

貯水タンクが劣化すると、水質の保証がされず、水質の悪い水が家庭に届くようになります。
水道管だけではなく、貯水タンクのトラブルでも、水道トラブルは発生するのです。

貯水タンクの劣化

貯水タンクはFRP樹脂やコンクリート、ステンレスなどで造られており、FRP樹脂やステンレス製の貯水タンクが多く普及しているでしょう。

貯水タンクに使われているネジやパッキンは、経年劣化で水漏れを起こすようになります。

貯水タンクは屋外に設置されているため、夏場の紫外線や日差し、台風による雨風などにさらされ、劣化しやすい環境です。
貯水タンクに使われている部品だけではなく、貯水タンク本体も劣化していき、貯水タンクに貯めてある水の水質が悪くなっていきます。

貯水タンク劣化の対策

10㎥を超える貯水槽は、定期的な清掃と点検・検査を受ける努力義務があります。

岡山市では年に1回清掃と、水道法で定める点検・検査を受けることが、「貯水槽水道の設置者の責務」として掲げられているでしょう。
貯水槽の点検は自治体の指定機関である「財団法人 岡山県健康づくり財団」に依頼する必要があります。

また10㎥以下の小規模貯水槽の場合でも、岡山市の指示に従い清掃や点検・検査を行うことが、貯水槽の設置事業者に求められているのです。
参考:岡山市水道局

自治体のルールに則った定期的な清掃や点検により、貯水タンクの劣化を防ぐことができますが、貯水タンクから給水される水に不安がある症状が出ている場合、飲用は止め、管理者に連絡をするようにしましょう。

水道管の指定給水装置工事事業者に依頼

水道管(給水装置)の設置や交換は、指定給水装置工事事業者以外行えないと、水道法により定められています。
水道法では「指定給水装置工事事業者制度」を設け、水質や漏水の管理を厳しく行っているのです。
指定給水装置工事事業者以外が水道管の設置や交換を行うことは、法律違反となります。

指定給水装置工事事業者への認定は、自治体が設けた基準に合格する必要があるでしょう。
自治体が設けた基準の中には、国家資格をもった給水装置工事主任技術者の配置義務があるため、指定給水装置工事事業者は高い技術をもった水道のプロ集団と言えます。

おかやま水道職人では、岡山県の各自治体で指定給水装置工事事業者の認定を受けています!
水道管の点検や修理、敷きなおしなど、水道管に関するトラブル全般を請け負っています。

おかやま水道職人は地域密着型のサービスです。
水道管トラブルのご連絡をいただいたら、最寄りのスタッフが最短30分で現場にお伺いし、状況の確認を行います。

水道管のトラブルか判別がつかないときも、おかやま水道職人にご相談ください!
おかやま水道職人では、水まわりに関する豊富な知識を備えた自社社員のみ在籍しています。
スタッフが水道管トラブルの判定を行い、最適な改善策を提案させていただきます。

水道管や水まわりに関するトラブルは、お気軽におかやま水道職人へご連絡くださいませ。

まとめ

夏は水道管のトラブルが起こらないだろうと考え、水道管の破損などを放っておくと、水漏れやカビの発生など、大きな被害に発展することがあります。

カビが壁に発生した場合、壁紙の張り替えや自宅に使われている木材の損傷の確認が必要になり、水漏れが発生した場合、この水漏れが原因で床材の腐敗やシロアリ被害が起こることがあるのです。

水道管のトラブルは台風などの自然災害など、防ぎようがないことでも起こってしまいます。
台風などの後は水道管の異変に気を配り、平時と違う点を見つけたときは早急に指定給水装置工事事業者に依頼することで、被害を最小限に抑えることができるでしょう。

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