水のコラム
お酒は排水口に捨てても大丈夫?浄化槽を利用している場合も【矢野】
こんにちは、水道職人の矢野です。
お酒の醸造に用いられる酒米である雄町(おまち)の9割は、岡山県で生産されています。
特に、岡山市や赤磐市産のものが有名で、岡山の雄町は日本国内の蔵元に愛されているのです。
雄町のほとんどは優秀な酒造好適米として交配され、優良品種の親として重宝されてきました。
現存している酒造好適米の約2/3は雄町の系統を引き継いでいるそうです。
そんな岡山では蔵元が勢揃いするお酒の祭典が開かれることもあり、ご自宅に地酒などを置いているご家庭も少なくないのではないでしょうか。
しかし、お酒には賞味期限があり、期限内に消費ができないことがあります。
またお酒に弱かったり、アレルギーを持っていたりなどの理由により、消費できないまま期限が切れてしまうこともあるでしょう。
今回は、お酒の捨て方についてご紹介していきます。
お酒の液体は排水口に捨てることができる
缶や瓶の中に入っているお酒の液体のみは、排水口に捨てることができます。
お酒の液体を排水口に捨てるときは、アルコール濃度を薄めるために、水を流しながら流すようにしましょう。
お酒にはアルコール消毒液ほどのアルコール濃度はないため、下水管で火災を起こすことはありませんが、そのまま排水口に流してしまうと、配水管を傷める原因となるのです。
ただし、スピリッツなどのアルコール度数が非常に高いお酒の場合、アルコール消毒液を処分するときと同様に、不要な布などにアルコールを染みこませ、揮発させてから布などをごみとして処分した方が良いでしょう。
また量が多い場合はニオイで酔ってしまうなどの可能性があるので、換気扇を回して捨てることがおすすめです。
夏場はお中元の季節のため、お中元を受け取ったときに、賞味期限が切れているお酒の存在に気が付くことがあると思いますが、夏場はニオイが籠りやすく、配水管から悪臭が上がってきやすい季節でもあります。
お酒を捨てることで悪臭が上がってくる可能性や、アルコール臭が排水口の中に残ってしまっていつまでも漂ってくる可能性があるため、夏場に捨てることは避けた方が良いでしょう。
雨の日や大雨の日は捨てたお酒の液体が逆流してくることがあるため、雨の日、特に大雨のときに捨てることも避けた方が無難です。
関連記事:余ったアルコール消毒液の捨て方!活用方法も紹介
浄化槽を使用していても排水口に捨てられる?
ご家庭によっては、排水処理に浄化槽を使用されていることがあります。
浄化槽は微生物の働きにより、生活用水などをきれいな水へと変えることができるのです。
浄化槽に利用されている微生物の天敵はアルコール類です。
アルコール類を浄化槽に流してしまうと、微生物は死滅し、浄化槽は本来の働きをすることができなくなってしまいます。
アルコール類の飲み残しや食べ物の食べ残しは排水口に流さないようにし、塩素系洗剤を使用するときは量に気を付けてください。
ハイターなどの塩素系洗剤も微生物を死滅させてしまいます。
また浄化槽は定期的な点検や、メンテナンスが必要です。
浄化槽は正しく使用しないと排水処理が正しくなされないため、注意をしてください。
参考:岡山市┃浄化槽
お酒の中に入っている果実などは排水口に捨てない
サングリアやグロッグ(グリューワイン)、果実酒など、お酒の中に液体以外の果実・スパイスなどが入っているときは、排水口に捨てないようにしましょう。
果実やスパイスなどの固形物は、排水口のつまりを起こす原因となります。
果実酒の場合、果実のサイズが小さいためそのまま排水口に捨てても問題がないと思うかもしれませんが、排水口の中は調理油や洗剤のカスがこびりついており、配水管の中を狭くしてつまりやすくなっている可能性があるのです。
狭くなった排水管は、小さな果実でも通れずつまってしまうことがあるため、お酒の液体以外は生ごみとして処分をするようにしましょう。
ごみとしてそのまま捨てることはNG
捨てるお酒の量が多いからといって、液体を中に入れたまま、ごみとして出すことは止めましょう。
お酒にはアルコール分が含まれているため、ごみとして出すと火災を発生させる原因となるのです。
ごみ捨て場やごみ回収車の中、焼却施設で火災が起きた場合、近隣住民の人や、ごみを廃棄するために携わっている人たちに多大な被害が及ぶ可能性があり、大変危険です。
またアルコールは蒸発しやすく、ガスや空気に触れることで爆発を起こす危険性を孕んでいます。
惨事を起こさないためにも、ごみとしてアルコールの液体が入ったまま捨てることは避けてください。
捨てるだけじゃない!他の処分方法
お酒が未開封で賞味期限にも余裕がある場合、捨てるのはもったいないと思いますよね。
お酒の処分方法は捨てる以外にないのでしょうか。
売却
お酒はフリーマーケットアプリや買取店などで売却を行うことができます。
買取店に出した場合、未開封であることを必須とし、保存状態や賞味期限、外箱といった付属品の有無などで買取額が決定します。
ただし、お酒の中には古酒と呼ばれるヴィンテージ品があります。
これには醸造期間だけではなく、その蔵元が既に存在していないため二度と造られることはないといった付加価値が加算されるケースなどがあります。
ヴィンテージ品の場合お酒ごとに査定基準が設けられているため、これによって買取額が変動します。
またヴィンテージ品にはコレクターがいることもあり、個人間で売却を行った方が高額で売却できることもありますが、詐欺などの懸念をもたれる場合は、買取店にもちこんだ方が良いでしょう。
寄付・不用品回収
未開封且つ賞味期限が残っているお酒は、寄付や不用品回収をすることができます。
賞味期限の残り日数の設定は依頼する場所により異なるため、送付や回収前に確認をするようにしましょう。
またすべての不用品回収業者や、NPO法人がお酒の寄付・回収を受け付けているというわけではありませんので、お酒の寄付・不用品回収をしたいときは、対応可能な品目についても確認をするようにしてください。
まとめ
お酒の液体は排水口に流して捨てることができますが、そのまま流すと排水口を傷める原因となるため、水道水を流しながら一緒に流すようにしましょう。
ただし浄化槽を使用しているご家庭では、浄水層の微生物が死滅してしまうため、お酒を排水口に捨てることはお止めください。
またお酒の中に入っている果実などを排水口に捨てるとつまりの原因となるため、お酒の液体以外は生ごみとして処分をするようにしましょう。
お酒を排水口に捨てていることで、排水口の損傷やつまりが発生した場合は、おかやま水道職人までご相談ください!
おかやま水道職人では、つまりなどの水まわり全般のトラブルに対応しております。
2024年10月11日と12日の2日間で、「2024おかやま 雄町と地酒の祭典」が開催されます。
地酒の試飲やきき酒など、追加チケットを購入することで美味しいお酒を満喫できるので、お酒好きの人はぜひご参加ください。
参考:おかやま「雄町と地酒の祭典」
岡山のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おかやま水道職人(岡山水道職人)」
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