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水のコラム

手洗いのタイミングと正しい手洗いの方法は?自分でできるウイルス予防対策【矢野】

2024年10月14日 その他


こんにちは、水道職人の矢野です。
 
10月15日は「世界手洗いの日」ということをご存じでしょうか?
世界手洗いの日は、「せっけんを使った手洗いのための官民のパートナーシップ」によって定められた日です。
このパートナーシップは、水と衛生の問題に取り組むユニセフなどの13の組織から発足されました。
そして、正しい手洗いを広める活動をしています。
 
水と石けんを使った手洗いは、シンプルかつ効果が高い感染症予防対策です。
新型コロナウイルス感染症が登場して以降は、手洗いによる感染症予防対策を各々でしっかりと行うことが推奨されています。
 
今回は、手洗いのタイミングや手洗いの方法、他にできるウイルス予防対策の方法についてご紹介します。
 

こまめな手洗いで感染症の予防対策を


外出先から自宅に帰ったら手洗いをするけれど、自宅で過ごしているときは手洗いをしなくても良いと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、一日中を家の中で過ごしている日でも、こまめな手洗いはした方が良いのです。
 

家の中もウイルスや雑菌がたくさん

衣服やスマホなどに付着したウイルスは、家の中に持ち込まれ、手洗いをしても外でウイルスが付着した物を触ることで、家中に広がるのです。
そのため、家の中でもこまめに手洗いをしないと、ウイルスが体内に取り込まれ、感染症の発症につながります。
 
また、人の皮脂や汗が付着した場所は雑菌が繁殖しやすいため、人が触れる場所はどこでも雑菌が繁殖する可能性を秘めているのです。
 
「スマホがトイレよりも汚い」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これは、さまざまな場所に触れた手でスマホを触ったり、皮脂や汗も付着したりすることが理由として挙げられます。
 
また、スマホは水と石けんを使って洗うと壊れてしまう可能性があります。
そのため、清潔さを保つためには、除菌シートなどで拭くことが必要ですが、故障の不安などから何もしていない方がほとんどではないでしょうか。
 
スマホに付着したウイルスはそのまま放置され、手指へのウイルスの付着や、スマホを置いた場所へのウイルスや雑菌の付着を招きます。
 

手を洗うタイミング

外から帰ってきたときや、トイレを使用した後、調理の前など、手を洗っておいた方が良いタイミングはいくつも存在します。
 

外から帰ってきたとき

子どものころから、家に帰ったら手洗いとうがいをすると言われている方は多いでしょう。
 
外にはさまざまなウイルスが存在しています。
家の中でウイルスをまき散らすことを防いだり、感染することを防いだりするためには、手洗いで洗い流すことが重要です。
 
複数の感染症が同時に流行しているときは、付着するウイルスの種類もさまざまです。
同時に何種類もの感染症に感染する可能性もあるため、手洗いでしっかりと予防しましょう。
 

トイレを使用した後

排泄物には腸内細菌やウイルスなどが含まれています。
排泄物に直接手で触れないとは思いますが、トイレットペーパーを突き抜けて、これらの菌は手に付着するのです。
 
トイレの後は水で手先を少しだけ濡らす程度の方や、手を洗わない方、水だけで手を洗う方がいらっしゃいます。
しかし、それではウイルスが落とせません。
石けんも使用してしっかりと手洗いしましょう。
 

おむつ交換の後

離乳食が始まる前の赤ちゃんの排泄物は、大人の排泄物と違い、くさいと感じる臭いがありません。
そのため、赤ちゃんの排泄物は汚くないと思われる方がいらっしゃいます。
しかし、赤ちゃんの排泄物にも、大腸菌などの細菌類が潜んでいる可能性があります。
 
また、赤ちゃんのご両親に付着したウイルスが赤ちゃんに移り、感染症が発症するケースがあります。
このような場合、赤ちゃんの排泄物の中にウイルスが混ざっている可能性は高くなるでしょう。
 
赤ちゃんのおむつを交換する前だけではなく、交換が終わった後も手洗いするようにしてください。
 

ペットのトイレ掃除の後

猫のトイレなど、室内で飼っているペットのトイレ掃除の後も、手洗いをするようにしましょう。
 
トイレ砂を手で直接は触ることがないため、安心しているかもしれませんが、猫の排泄物には「トキソプラズマ」が潜んでいます。
トキソプラズマは、「トキソプラズマ症」の発生原因となる寄生虫です。
 
妊娠中の方は胎児に影響を与えると考えられているため、猫のトイレ掃除をした後は、手洗いをしっかりと行いましょう。
また、妊娠中の方がトイレ掃除する際には、マスクや使い捨て手袋の着用もした方が良いでしょう。
 
参考:トキソプラズマ症とは┃国立感染症研究所
 

調理の前

食材を触る調理前は、しっかりと手洗いをしてください。
食材は加熱するからといって、手洗いを怠ることは厳禁です。
冷蔵庫などキッチンの中でウイルスが広がり、過熱しない飲食物を摂取するときに体内に取り込まれる恐れがあります。
 
また、スマホでレシピを見ている方は、スマホに触った後も、その都度手洗いすることが望ましいでしょう。
指先しか触れていないのに手洗いをしたくないと考える場合は、消毒用エタノールを使用するなどしてください。
 

肉や魚に触った後

肉や魚には、食中毒を起こし得る細菌が潜んでいます。
包丁で切るときやトレーから取り外すときなど、肉や魚に触った後は手洗いしましょう。
 
食材は加熱により食中毒の原因となる細菌を死滅できますが、手指には死滅するほどの温度の熱湯を使用できません。
しっかりと手洗いすることで、食中毒を予防しましょう。
 
調理中に何度も手を洗うことが負担に感じる場合は、使い捨ての手袋を使用するなどの工夫を施しましょう。
 

咳・くしゃみ・鼻をかんだ後

風邪などで咳やくしゃみをするときに、手で口元を覆う方は多いと思います。
咳やくしゃみと一緒に排出されたウイルスは、手に付着します。
 
また、風邪などで鼻をかんだときに出る鼻水には、感染力が残ったウイルスが潜んでいるのです。
 
感染を拡大させないために、咳やくしゃみをした後、鼻をかんだ後は、手洗いをしましょう。
 
なおエチケットとして、風邪などを発症していない場合でも、咳やくしゃみをするときは、口元を手で覆うなどの動作はしましょう。
無症状でも感染症を発症している場合や、発症前のウイルスが潜んでいる可能性はあるのです。
 

吐しゃ物を片付けた後

感染症が原因の場合以外でも、吐しゃ物を処理した後は、手洗いをしてください。
例えそれが酔いによるものであった場合でも、吐しゃ物にはウイルスが潜んでいる可能性があるのです。
 
吐しゃ物の処理を素手で行うことはありませんが、ゴム手袋などを着用して処理していても、手洗いをしておきましょう。
 

動植物や昆虫を触った後

動物や植物、昆虫の種類を問わず、これらに触った後は手を洗うようにしてください。
 
自宅でペットを飼っているときは、撫でるたびに手を洗うことは難しいかもしれません。
このときは、飲食物を摂取する前には手洗いするようにしましょう。
 
植物も同様です。
屋外で育てている植物を触った後は手洗いしても、自宅内に飾っている切り花や、観葉植物などを触った後も手洗いすることは難しいことがあるでしょう。
このときも、飲食物を摂取する前は手洗いしてください。
 
昆虫は害虫だけではなく、ペットの餌となる昆虫や、ペットとして飼育している昆虫も含みます。
ペットの餌として使用する昆虫は、無菌状態で育てられたものもあるとは思いますが、触った後は手洗いしましょう。
 
なお、甲殻類アレルギーがある方は、アレルギー対策のためにコオロギなどの甲殻類と同じ物質を持つ昆虫を触った後は手洗いした方が安心です。
ゴキブリや蛾など、昆虫そのものがアレルゲンということもあるため、注意しましょう。
 

手洗いの方法


手は水と石けんで洗う方が良いですが、水がない場所でも手洗いしたいタイミングがありますよね。
本項では、石けんでの手洗いの方法と、消毒用エタノールでの手洗いの方法をご紹介します。
 

石けんでの手洗いの方法

石けんでの手洗いをしっかり行うためには、15秒程度の時間が必要だといわれています。
石けんを軽くこすりつけて終わりにせず、丁寧に広げていきましょう。
 
【手洗いの方法】

  1. 水で手を全体的に濡らす
  2. 石けんを手に取り、手のひらで泡立てる
  3. 手の甲を石けんで洗う
  4. 指先と爪の内側を石けんで洗う
  5. 指の間を石けんで洗う
  6. 親指をねじるように石けんで洗う
  7. 手首も石けんで洗う
  8. 水でしっかりと洗い流す
  9. タオルやペーパーで拭く

 
手を洗った後は、水気をそのままにせず、タオルなどで拭きましょう。
水気をそのままにしておくと、雑菌が繁殖します。
 
また、手を洗う前に蛇口のレバーを握って水を出したときは、レバー部分も石けんで洗って水で流すことで、手洗い後にウイルスが手指に戻ることを防げます。
 
レバーを上に押すことで水が出る上げ吐水の蛇口や、下に下げることで水が出る下げ吐水の蛇口を使っている方もいらっしゃるでしょう。
上げ吐水や下げ吐水の蛇口の場合は、腕で操作することで、手指に雑菌が付着することを予防できます。
 
爪を伸ばしている方や、ネイルで長さ出しをしている方は、爪の内側を洗いにくいかもしれませんが、指の肉を使ってしっかりと洗いましょう。
 

消毒用エタノールでの手洗いの方法

消毒用エタノールは、アルコール濃度70%以上95%以下のものを使用する方が効果的です。
なお、消毒用エタノールも、しっかりとすり込むためには15秒程度の時間を要します。
 
【手洗いの方法】

  1. 消毒用エタノールを手のひらに取る
  2. 片手ずつ、指先まで消毒用エタノールを伸ばす
  3. 両手の手のひらをすり合わせる
  4. 指の間に消毒用エタノールをすり込む
  5. 親指をねじるように、消毒用エタノールをすり込む
  6. 片手ずつ手の甲を手のひらですり合わせ、消毒用エタノールをすり込む
  7. 手首全体に消毒用エタノールをすり込む

 
液体タイプの消毒用エタノールの場合、最初に吹きつけた量が少ないと、すり込んでいる最中に揮発してしまうことがあります。
足りないと思ったときは、途中で足してください。
ジェルタイプの消毒用エタノールの場合、取りすぎると暫くの間はべたべた感が残っている気がしますが、すぐに落ち着くでしょう。
 

手洗い以外でのウイルス予防


手洗いでウイルスを洗い流す以外に、ウイルスを予防する方法はあるのでしょうか。
 

マスクの着用

マスクを着用していてもウイルスを通すと、SNSなどで度々話題に上りますが、マスクを着用することで、ウイルスを吐き出す量が減らせるでしょう。
また、マスクを茶k需要していないときと比較した場合、ウイルスを吸い込む量が減ります。
 
マスクを着用することで、自分が持っているかもしれないウイルスをまき散らす対策ができるのです。
 
さらに、マスクには咽頭を保湿する働きもあります。
咽頭が乾燥して傷がつくと、ウイルスに感染しやすい状態が作られます。
マスクを着用してできるウイルス対策には、咽頭の保湿も含まれるでしょう。
 

うがいする

うがいの目的は咽頭に付着したウイルスを吐き出すことだけではなく、咽頭の保湿という点も挙げられます。
 
咽頭の粘膜は乾燥に弱く、乾燥することで、ウイルスが体内に入り込みやすくなってしまうのです。
そのため、外から帰ってきたときだけではなく、乾燥を感じたときにはうがいした方が良いでしょう。
 
外出先や仕事中など、簡単にうがいできない環境の場合があります。
このようなときは、お茶や水を飲むことでも咽頭が潤います。
 
咽頭は冷房や暖房でも乾燥するため、適度に水分を摂取することでも、ウイルス感染の予防につながるでしょう。
 

定期的な掃除

ウイルス感染者と健康者が一緒に過ごす場合、感染者が使用した後のトイレや、吐しゃ物を出した場所は、すぐに掃除するようにしましょう。
これにより、排泄物や吐しゃ物からの感染の予防につながります。
 
掃除するときはマスクやゴム手袋を着用し、掃除が終わった後は手を洗いましょう。
 
なお、消毒用エタノールでの除菌は、ウイルスによっては効果がない場合があります。
手洗いだけでは不安なときや、手洗いを頻繁に行えないときは、ウイルスにあわせた消毒薬を選択してください。
 
参考:消毒薬の選び方┃健栄製薬株式会社
 
 

人にうつさないための自宅待機

麻疹などの一部のウイルスは、手洗いやうがい、消毒薬の使用でも感染の予防ができません。
また、麻疹はワクチン接種が義務化されていますが、免疫の獲得ができていない方や、免疫が消えている方もいるのです。
このような場合、麻疹の感染者と同じ空間にいるだけで空気感染する恐れがあります。
 
医療機関を受診し、自宅待機を指示された場合は従うようにしてください。
 
また、家族にウイルス感染者がいる場合、家庭内での感染が発生する可能性があります。
医療機関から家族も自宅待機するように指示されたときは従ってください。
 
医療機関が自宅待機を指示するときは、そのウイルスの感染力が強い場合や、命を脅かす可能性がある場合、未知のウイルスなどの場合です。
自分のためにも、周りの方のためにも、指示はしっかりと守りましょう。
 

自治体の情報を確認

岡山県の疾病感染症対策課では、ワクチン接種や勉強会、感染症対策に関する情報などを公開しています。
感染症によっては無料の抗体検査の情報なども公開されているため、岡山県にお住まいの方は確認してみることがおすすめです。
 
また、岡山県の各自治体で公開されている情報もあるでしょう。
お住まいの自治体のホームページを確認したり、自治体に問い合わせたりして、情報を調べてみてください。
 
参考:疾病感染症対策課┃岡山県
 

蛇口の相談はおかやま水道職人へ!


蛇口の交換を検討している方は、おかやま水道職人にお任せください!
 
新型コロナウイルス感染症が登場して以降、蛇口を交換される際に、感染症対策を念頭に置く方が増えています。
しかし、蛇口の種類は多く、タッチレスタイプにするか、腕で操作できるものにするか、他にも良いものがあるか、悩んでいる方は多いのです。
蛇口を選ぶときに感染症対策だけに力を入れすぎて、日常では使い勝手が悪くなってしまい困っているということもあります。
 
感染症対策ができる蛇口は大切ですが、家庭環境によって蛇口の使い勝手は大きく変わるため、慎重に選ぶことが求められます。
また、蛇口の寿命は約10年といわれており、最新の蛇口は価格も決して安いものではありません。
10年同じ蛇口を使用することを想定し、先々に起こり得る家庭環境の変化も視野に入れて選んだ方が良いのです。
 
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