水のコラム
トイレの水位がいつもより低い原因は5つ
ときどき、トイレの水位がいつもより低いことがあります。これは複数の原因が関係して起こっている不具合です。このまま放置しておくと、別のトラブルを引き起こすため、早急に対応しなくてはなりません。
この記事では、トイレの水位がいつもより低いときに考えられる原因と、原因ごとの対処法を解説します。トイレのメンテナンスやトラブル対応・予防にお役立てください。
トイレの水位が低い原因
トイレの水位が低い原因は、たくさんあります。その中でも特に起こりがちな原因を解説しますので、思い当たる原因がないか探してみましょう。
なお、こちらを見ても原因が分からない場合は、業者に原因の特定を含めて修理を依頼してください。
配管の詰まり
配管内にトイレットペーパーなどが詰まると、それが水を吸って中の水位を下げることがあります。流したときに一度水位が上がって、徐々に下がって戻らない場合も、詰まりのせいで水がきちんと流れないために起こっている現象です。
詰まりはトイレットペーパーや排せつ物などにより引き起こされるだけでなく、おもちゃや文房具などの異物が詰まったときにも発生します。発生原因により、対処法が違うためご注意ください。
中の水が蒸発した
トイレをしばらく使っていないときに起こる現象です。排水口やその下のトラップに溜められている水は「封水」と呼ばれる水で、下水からの臭いなどを防いでいます。トイレを使うたびに補充されるので、使わない状態が長く続くと蒸発してしまうのです。
旅行や出張で1週間以上家から離れ、トイレを一度も使っていないなどの場合に多い原因です。
サイホンの原理で水が流れてしまった
集合住宅によくあるのが、サイホンの原理で水が流れてしまったケースです。集合住宅などのトイレは、専有部分から共有部分の配管につながっています。別の階で大量に水が流れると、配管内の気圧が変化し、トラップ内の封水などが引っ張られてしまうのです。これにより水がなくなり、水位が低くなることがあります。
集合住宅で、詰まりなどの原因が思い当たらないのにトイレの水位がいきなり低くなったら、サイホンの原理で水がなくなってしまった可能性が高いです。
トイレタンクや便器が破損している
タンクが破損していると、破損個所から水が漏れて洗浄の際十分な水が供給されません。結果、いつもより水位が低い状態になります。また、便器が破損してそこから水が漏れている場合もあります。
このような場合、タンクや便器の周りに水漏れが起きていることがあります。また、水位が低くなる以外は異常がない場合も疑わしいです。便器やその周りを見て、ひび割れや水漏れがないか確認しましょう。
給水管などの異常
給水管や、それについている止水栓・タンク内の給水設備に異常がある場合も、便器内の水位に影響を与えます。止水栓が閉まっていた李、給水設備が満足に働かない場合、給水量が下がってしまうのです。
水を流したとき、いつもと勢いや水量が違う場合は、この原因が考えられます。水位の異常が発生しているときは、別の症状も起きていないか確認しましょう。
トイレの水位が低いときは原因別に対応する
トイレの水位が低い原因はたくさんあります。改善には、原因に合わせた対応が大切です。原因別の対応方法を解説します。
配管の中に流すべきものが詰まっていたら取り除く
配管内の詰まりが原因の場合は、中を塞いでいるものを取り除きましょう。便器の中に問題のものがある場合は、しばらく放置するか、40~50℃のぬるま湯を注ぎ、30分~1時間ほど放置する方法が有効です。放置後、水を流せば元通りになることがあります。
中から塞いでいるものが見えない場合や、上記の方法でうまくいかない場合は、ラバーカップや真空ポンプを使いましょう。
使用する際は、汚水が噴き出ることがあるので、マイナスドライバーで止水栓を閉め、便器とその周辺を養生してください。便器は排水口のあたりに穴をあけておきます。こうすることで、万が一汚水が噴き出ても被害を最小限にすることが可能です。
準備ができたらラバーカップを入れます。このとき、水位がカップ部分より低いなら、水を注いでカップを覆うくらいの量まで調節してください。
排水口にカップをグッと押し付けたら、力を込めて引き抜きます。これを何度隔離かすと、詰まりの元が取れます。
配管を塞いでいるものが取れたら、止水栓を開けて水を流し、水位がきちんと戻るか確認してください。戻らないようなら、再度栓を閉め、作業を再開します。
完全に修理できたら、栓を開けて養生を外してください。使った道具は水洗いと天日干しをしてからしまいましょう。
異物による詰まりは業者へ修理を依頼する
次に、異物による詰まりですが、こちらは家庭の修理では取り除けません。便器や配管を外す必要があるので、業者に修理を依頼しましょう。連絡する際は、トイレに流すべきでないものを詰まらせた旨を伝えてください。
異物による詰まりは大掛かりな作業になるため、修理費用も大きくなりがちです。できれば、修理前に見積もりを出してもらいましょう。
中の水が足りないときは便器内に水を溜める
トイレの中の水が蒸発したり、サイホンの原理で流れてしまったりしたときは、中の水を足してあげれば解決します。何もない状態でレバーを操作して給水すれば直ります。
なお、水を流して一度正しい位置に戻したのに再度下がっている場合は、別の原因が考えられます。
思い当たらない場合は、業者の力を借りましょう。集合住宅で業者の修理を検討している場合は、先に管理者に伝えてから呼ぶようにしてください。
トイレタンクの中や給水管に異常があれば修理する
トイレタンクの中の給水設備に異常がある場合、パーツを交換すれば修理できます。トイレの型番などに合致したパーツを用意しましょう。作業する際は止水栓を閉め、タンク内の水を抜いてください。
準備ができたら、交換用パーツとモンキーレンチを用意します。タンクのふたを外し、給水管とパーツを留めているナットを外してください。ナットが外れたら、給水用パーツをタンクの内側に向かって引き抜きます。
古いパーツが取れたら代わりに新しいパーツを入れ、外したときとは逆の手順でナットを締めてください。すべて閉め終わったらふたを戻し、止水栓を開けます。その後、一度トイレを流して異常がないか確認しましょう。
給水管の異常は、止水栓の開閉状態によっても引き起こされます。給水量が少なくて異常が発生しているなら、栓を少し開けましょう。マイナスドライバーを用意し、栓の溝にドライバーを入れ、時計回しに一回回しましょう。
その後、水を流して水位がもとの位置に戻るか確認します。戻らなかったら、もう一度栓を回して再度確認してください。
トイレタンクや便器の破損が原因なら業者の力を借りる
最後に、トイレ自体のひび割れ・破損ですが、これは本体の交換が必要です。業者に交換修理を依頼しましょう。
このとき、タンクや便器の中に水が入っていると、そこから水漏れします。止水栓を閉め、タンク内の水を抜いた状態にしておきましょう。水漏れで床が塗れているなら、拭き掃除もしてください。
まとめ
トイレの水位は、さまざまな原因で異常が発生します。中には一度トイレを使えば修理できるものもありますが、業者の修理が必要なものもあります。原因はしっかり見極めましょう。
また、中にはDIYで修理できるものもあります。自分で修理できそうなら、道具を使って修理してしまいましょう。DIYでできそうなものでも、自分には難しいと感じたら業者の力を借りてください。
水位の異常は、故障につながる不具合です。自分で修理する場合も、業者に依頼する場合も、放置すると悪化します。できるだけ早めの対応を心がけてください。
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